(57)1978年5月2日 16時間のダンスマラソン 淳一郎
毎日楽しいことばかりで、青春映画の主人公の役を演じているような気がします。明後日、数学の中間テストが控えています。最近の傾向として、いろいろな出来事を手紙で説明するのが億劫なこと、手紙を書く時間を作ろうとしないこと、英語で生活している大学の日々の体験を日本語で説明することは、面倒くさいし、事実を伝えることは困難のような気がします。
この週末は、いろんなことがありました。金曜日の夜は「Dance Marathon」といって午後8時から土曜日の正午まで、16時間踊り続けるというコンテストがありました。僕は色々な事情で正式には参加しませんでしたが、日本では体験できない楽しい一夜でした。
土曜日は友達の家に呼ばれて日本食をご馳走になりました。アメリカでも有数の農耕機械メーカーの会長の息子が、ノックス大学に在学しています。大の日本びいきで、超大物夫婦です。ヤンマーとの関係から日本通になったそうです。京都から直接取り寄せたという畳の部屋で、高級な器に盛った日本食をご馳走になりました。奥さんは、馬術のコーチだそうで、日本のオリンピックチームは、メキシコ大会・モントリオール大会のとき、彼女に予算から技術指導までお世話になったそうです。ニクソン・アイゼンハワー大統領をはじめ、政界にも知人が多く何年か前には、僕たちがご馳走になったその家で、フランス大使や中国の首相の歓迎パーテイーがあったそうです。話していても僕にも大物だと分かる人物です。酒を酌み交わしながらいろんな話が出来たことは貴重な体験でした。これからも何かとお世話になることがあるかも知れません。彼のモットーは、経済的保守、社会的革新だそうです。彼のモットーを聞き出せただけでも、僕の英語での取材力おたいしたものだといってほしいところです。
最近話しをするのが楽しくなってきました。月曜日もまたまた大変でした。朝五時、パーテイーを知らせる鐘がなりました。事前に誰にも知らせてありませんでした。そこで、クラスは全部キャンセルして、一日中、ダンス・ムービー・ピクニック・ゲーム・花火・コンサートパーテイになったのです。最高に楽しい一日でした。今日は、みんな二日酔いの寝不足気味でした。20時間も酔っ払い気分だったのは初めての体験でした。
5月1日から夏時間に変りました。夜8時でもまだ外で遊べます。あと3日でまた週末になります。遊んでばかりいるようですが、ここでしかできないことの一つは「遊び方を覚えること、社交的に大物になるいい勉強」だという口実で、まさに学生生活の真っ只中にいます。
ではまた。
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