(54)1978年4月5日 日本と外国を結ぶダイナミックな人間 淳一郎

最高の気候になりました。浮き浮きしています。お金と本が届きました。先学期の成績は数学がA、人類学・英語・ピアノがBでした。予想以上に良かったので喜んでいます。今学期は、西洋史と数学と焼き物(陶芸)の3つです。西洋史は羽根先生のクラスです。本をたくさん読まなくてはならないので大変です。焼き物のクラスでは、初めて「ろくろ」を使いました。器の形にはほど遠いものしかできません。難しいものです。イライラしてくるのでその後は必ず走ることにしています。 今、ゲールズバーグのサッカーチームに所属しています。毎週日曜日に試合があります。この夏は、この町で働くことにしたので、夏の間もこのチームで試合が出来ると思います。この町の新聞社で働いている友達に、仕事を見つけてくれるように頼んであります。大学の外でのアルバイト許可申請をしました。許可が下りなかったら、キャンパスでペンキ塗りでもやるしかないかな。 現在週15時間食堂で働いています。皿洗いは余り良い仕事ではないけれど、しようがありません。町のおばさん連中と一緒です。1時間2ドル5セント。 暖かくなったので、芝生に寝転がって陽に当たったり、本を読んだりする人、陸上・野球・ソフトボール・テニス・ホッケーなどさまざまなスポーツをする人でキャンパスは生き返っています。 休みの間にたくさん手紙を書いたので、今毎日誰かから返事がきて楽しいです。昨日国際文化会館から新しい名簿が届きました。みなさん立派な仕事をしておられますね。僕は一体何をやるようになるのでしょう。今のところは、大学生活を楽しんでいるだけです。とにかく、いろいろな経験をつむ事が一番の勉強だと信じています。卒業後のことなど全く白紙です。専攻もまだはっきりしていません。何でもやってみようとは言ったものの、4年間で取れるコースは限られています。今考えているものは、人類学・経済学を中心に数学・特に統計・コンピューターの技術を身につけスペイン語かフランス語を使えるようになること。それから、今の大学生活の経験を下地に、日本と海外を結ぶようなダイナミックな人間になりたい等と、少しも具体性のない小学生のようなことを言っている僕です。 2週間後で20歳です。ではまた。

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