(46)1978年2月7日 五郎

1月30日付けの手紙が今日届いた。今回の内容は、健康的でユーモアに富み、楽しく読むことが出来た。さまざまな苦労やストレスに耐えながら、充実した生活を送っているようで一安心したところだ。 伊豆大地震のことをまだ心配しているようだが、被害はなにもなかったよ。ご安心あれ。しかし、二週間前から門の石の近くから水がにじみ出るようになった。原因は不明だが、あるいは、地震のため下水管が割れたのかもしれない。目下調査依頼中。 2月2日、加藤さん*、篠さん*両人と渋谷で一緒に夕食。そのときの話題を少し。53年度の留学生は男性1人だけ、福井県出身者。石田さんのクラスメイトが自殺未遂。彼女が大変なショックを受けているそうだ。当然だね。足立君から一番まめに手紙が来ること、成績がすばらしいこと、大学から送ってきたサッカーの記事は、ジャパンタイムズの編集長に掲載依頼すること、自動車の免許を取るのはまだ早いこと、今年の夏は帰国してはいけないこと、代わりに、卒業式には両親そろって出席することなどだった。(これはどうかな。3年後の6月だろう。無理だね。) 今の日本は例年のように入学試験のシーズン。大学から中学校の受験について、いろいろな人から難しい相談、みなさん心を痛めているようだ。それに比べたら、私たちは息子の入学試験で何一つ心配しないですんでしまった。そのためか、今こうして手紙のやりとりをしている結果となったのだが。加藤さんの話によると、「一人息子が日本にいなくなって両親が寂しがるだろう。申し訳ないなあ。」と足立君が言っていたそうだが、親子は心の絆で結ばれていて互いにいたわりあい、励まし合い、助け合うことが出来ればどこでくらしていても同じこと。いずれは、別れて暮らすわけだから、早いか遅いかの違いだけだよ。永久にアメリカ暮らしになるわけではないしね。 FIJIのテーマ「日本庭園」の参考になるかと、我が庭の写真を同封した。活用されたい。「楽しみは自分で切り開いて行く」この態度よし。 *加藤幹雄氏。国際文化会館専務理事。*国際文化会館職員。奨学基金スタッフ

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