(47)1978年2月17日 僕もアーチスト  淳一郎

ご無沙汰しました。昨日、荷物が届きました。すばらしい写真ですね。我が家の庭の立派さに改めて驚きました。財布の絵も立派です。一つは、僕が使います。残りは友達の誕生祝いのプレゼントに最適です。 ここのところ忙しい日が続きました。中間試験と、パーテイの準備が重なりました。それに、毎晩2,3時まで友達と話し込んでいたので、一時は体が変になったように感じましたが、その努力が報いられたので、現在最高にハッピーです。また週末が来ましたのでね。 パーテイーあ大成功でした。習字の才能?を発揮して畳一畳ぐらいの紙に「書初風」に書いたものを部屋一杯に貼って、東洋的ムードを出しました。何を書いたかというと「努力・世界平和・原爆禁止・一撃必殺ノックス空手同好会・足立淳一郎・くそったれ」の他に、加山雄三の歌を漢詩代わりに書きました。誰も意味が分からないし、下手な字でも感心してみてくれました。僕も一時アーチスト気分でいたものです。 それに、折り紙の本から見付けた能面を折って夜光塗料を塗り、地下のダンスの部屋に飾りました。午後9時から午前4時までのパーテイーの間中、大変な話題になりました。それと、風呂敷も立派な壁飾りになることを発見しました。家から送ってもらった材料を生かすことに全力を出し切った感じです。初めて自分の責任で仕事をやったという感激と、仲間と協力して、一つのことを企画し実行して成功した喜びで一杯です。パーテイーの様子は日本ではとても想像できないと思います。又日本では、このような経験はちょっと出来ないと思います。今回のパーテイーの経験を、今後の社会性・協調性などに生かしていくつもりです。 どうも、今学期はクラスの選択を間違えたようです。ひどく退屈な授業が二つあります。専攻にしたいと思っていた人類学も、物足りなくなってきました。そこで、あらゆる分野に頭をつっこんでみることにしました。手始めに、春からの学期は、焼き物のコースを取る予定です。また、羽根先生の西洋史を取ることになりそうです。先生の授業は定評があります。 野球部にはいって一本足打法を普及させようかなどともくろんでいます。とにかく、良い意味でも悪い意味でも、もくろむことの出来ない日本の学生の枠から脱却して、せいぜいもくろむことにします。2、3年のうちには、ミュージカルにダンサーとして出演することをここに公約します。日本の友達なら、僕が「ダンサー」と聞くと多分笑うだけでしょうが、アメリカ人だとちょっと違います。「ナイストライ」という言葉があるように、下手でも何でもどんどん挑戦する気風があります。「ナイストライ」なかなか良い言葉でしょう。 ルームメイトから彼のボロ車を2、300ドルで買うことになりそうです。車があれば、夏休みの計画も大幅に変わることになります。とにかく夏休みは勉強はお預けにして、うんと働いて金をためるつもりです。そして、少しは旅行をして、遊んだり体を鍛えたりして、秋のサッカーシーズンに備える計画です。一週間余りの春休みの計画はまだ未定です。アメリカの東部は、すごい雪のようですが、ここではそうでもありません。土が見えています。 ではまた。

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