(38)1977年12月26日 感謝しなくても良いのは我が家だけ 淳一郎
イングリッド家訪問 明けましておめでとうございます。まだ新年になっていませんが、この手紙が届くのは年が開けた頃だと思いますので。今年のクリスマスはニューヨークで迎えました。高校三年の時、三ヶ月ほど翠嵐高校に留学していたイングリッドという子を覚えていますか。今彼女の家に厄介になっています。 彼女の両親は、25年前にドイツから裸一貫でアメリカに移民して、現在の地位を築き上げたのだそうです。お父さんの仕事は植木屋さんといったら良いでしょうか。りんごの苗木の新種を育て、果樹園業者に売る仕事をしています。現在の住居は150年前の建築ですが、毎年、自分の手で改築してきたそうです。とても素敵な家です。今年の夏は、ここで働くことになるかも知れません。休みの間の生活費ぐらいは、自分で稼ごうと思っています。そして、出来れば中古車を買うつもりです。冬など、車がないと何といっても不自由です。いつも、友達に頼ってばかりもいられません。こちらにいる四年間使うわけですから、買う価値は十分あると思います。旅行も安上がりですし、免許料も8ドルぐらいです。夏までには取るつもりです。 先週は、シカゴの友達の家を3軒泊まり歩きました。うち2軒は、日系の家なので、日本食ばかりご馳走になりました。毎日、「一宿一飯」の恩義を感じないときはありませんでした。どうやって、感謝の気持ちを表したらよいのか、いろいろ考える毎日です。はっきり言って「我が家」だけが心置きなく何でも食べて、何も感謝しなくても良い場所ですね。 初めて気が付きました。アメリカに親戚のない僕にとっては、どうしても、学友及びその家族の好意に甘えるしかないのでしょう。進んで家の仕事を手伝ったり、子守をしたり、話相手になることぐらいしかできませんからね。お礼の手紙は書いています。ご心配なく。 シカゴにいるかぎり日本の物すぐ手に入ります。日本の雑貨屋や本屋などでは 、日本語で買物が出来ます。餅だってラーメンだって手に入ります。何といってもサバがおいしかったです。 Japanese American Citizenship Leagueというのがあります。「日系米国人会」とでも言うのでしょうか。可能ならば会員になろうかと思っています。というのは、日本往復航空運賃が半額の600ドルぐらいで買えますし、いろいろの情報も入りますので何かと好都合です。 現在体重7...