(34)1977年11月30日 シカゴの休日を楽しむ  淳一郎

夜半宿題を終えて外を見ると、又雪が降り始めました。今8センチぐらいの積雪です。ミニタームが始まって3日経ちました。二時間ブッ続けのクラスが午前と午後にあるのは、ちょっぴりしんどいけれど何とかやっています。 五日間のシカゴの休日は楽しかったです。ルームメイトの家で過ごしたサンクスギビングは、少々食べ過ぎの毎日で新三共胃腸薬の世話になりました。シカゴでは、渡辺・藤本両先輩に会ってじっくり話してきました。言いたいことを日本語で言えるのは嬉しいですね。二人と話し合った結論は、何でも体力が物をいうこと、日本人同士の人脈を大事にしようということでした。 渡辺先輩は、親不知を四本抜いたばかりで少し熱があるようで気の毒でした。物理の博士課程を取るため最低5年間はシカゴで頑張るのだそうです。昔から体があまり丈夫ではないそうですが、そういうところが又魅力にもなっているようです。僕の今までの生活を話して、二人から意見を聞きました。それで、今やっていることにさらに自信をもつことができました。二人とも将来のことが大きな悩みとなっているようでした。四年経つと僕も現実問題に真剣に取り組まなくてはならないのでしょう。 3週間後に又会う約束をして部屋に帰って来ました。まさに「帰る」といった感じです。この部屋に10週間いたら、自分の家のような感じがしてきました。もっとも、今は学生がほとんどいないので、寂しいくらい静かです。折り紙や新聞縮刷版、クリスマスカードなどが届きました。やはり航空便は速いです。この前、郵便が一ヶ月もかかったのは郵便ストのためだったようです。 クリスマスカードや暦は、しゃれたプレゼントですね。12月中に送ってもらった本を読んでしまいたいと思っていますが、アメリカにくる前の読書のように速く読めません。又、送ってもらいたい本があります。「東南アジアハンドブック最新版」講談社。編集者は松本重治先生*です。 お金も届きました。ありがとう。お金といえば、サウジアラビアの学生が二人いるのですが、彼らはもう、8千ドル以上もするスポーツカーを買っています。月に5百ドル小遣いとして政府から貰っているそうです。今後の人間関係や彼の自身の行動がどうなるか要観察といったところです。 それではまた。 *財団法人バンクロフト奨学基金、グルー基金の元理事長。

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